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マイホームを買い換えた場合の住宅ローン控除

現在、マイホームの買い換えを計画中の方も多いことと思います。ローンがまだ残っている1軒目のマイホームがまだ売れない内に、気に入った物件が見つかり2軒目のマイホームを購入。この場合、1軒目も2軒目も両方同時に住宅ローン控除は受けられるのでしょうか?
答えはNOです。居住の用に供する住宅を2つ以上所有する場合には、主として居住の用に供する一つの住宅に限られます。

昨年、2月、国税庁は居住用家屋の共有持分を追加取得した場合の住宅ローン控除について取扱の変更を発表しました。それまでは、たとえば、離婚による財産分与により共有持分を追加取得した場合、新たに家屋を取得したことになるとして、当初から保有していた共有持分と追加取得した共有持分のいずれか一つについてしか住宅ローン控除を認めていませんでしたが、この取扱変更により、当初から保有していた共有持分と追加取得した共有持分のいずれについても住宅ローン控除の適用が可能となりました。国税不服審判所が、居住用家屋の共有持分を追加した場合は「家屋を2以上有する場合」に該当しないと裁決(平成21年2月20日)したことを受けたものです。
なお、この取扱変更に伴い、過去の同様の事案ですでに確定申告書を提出している年分については、この取扱の変更を知った日の翌日から2月以内に更生の請求をすることができます。また、確定申告書を提出していない年分については、その年の翌年1月1日から5年間、還付申告することができます。

すなわち、原則的には、同時に2軒はだめでも1軒なら2軒目でも3軒目でも適用要件を満たせば住宅ローン控除は受けられます。

住宅ローン控除を受けるためには、居住の用に供した年とその前後の2年ずつの5年間にマイホームを譲渡した時の「3000万円特別控除」「買換え特例」「長期譲渡所得の課税の特例」は受けられないことに注意が必要です。

なお、マイホームを譲渡した時の譲渡損失の損益通算や繰越控除の特例は住宅ローン控除と併用が可能です。