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エンディングノート

人には必ず「最期」があるとわかっていながら、親のことにせよ自分のことにせよ、具体的に「死」をじっくり考えるということはあまりありません。しかし、死も生の延長線上にあることですので、気持ちと時間のゆとりのある時にじっくり考えて、準備しておくことは穏やかに生を過ごすためにも有意義なことです。

「エンディングノート」とは、自分が死亡したり高度障害や認知症などになったときのために家族などに伝えておきたいことをノート形式にまとめておくものです。何を書かなければならないというルールがあるわけではなく、法律上の効果を期待するものではありません。通常は次のような事項を記載します。

1.
自分の生涯を振り返って、生い立ち、学歴、職歴等の経歴
2.
祖先のこと、家系など
3.
家族や友人へのメッセージ
4.
看病や介護が必要になった時に誰に看てほしいのか?
自宅がいいのか?施設がいいのか?病名の告知を望むか?延命治療をどこまで望むか?
それらの金銭面の負担をどうするのか?
5.
葬儀についての希望
6.
財産のリストアップ。財産の管理をどのようにするか?
7.
遺言書の有無と所在

すなわち、「エンディングノート」とは、自分に万一のことが起きた時に家族が悩みそうなことをまとめて書いておくということです。エンディングノートは、書いたことを家族に伝えておくことと、時々、見直して書き直すことが大切です。とくに、「6.財産」については、定期的に見直すことで、老後資金の計画を立て直したり、相続税の試算→納税資金の準備を考えることができます。なお、エンディングノートに財産の分け方の希望を書いてもかまいませんが、所定の書式によらないものは法的効力のある遺言書とは認められませんので、財産の分け方や相続についての希望などは、別途、遺言書を作ることをお勧めします。